書名選択

二月

  • 1
    • テレビ放送記念日
    • プロ野球キャンプ解禁
    • 生活習慣病予防週間
    • 省エネルギー月間
    • 狩猟禁止(北海道)
  • 3
    • このころ節分
    • 鬼やらい、豆まき
  • 立春
  • 8
    • 針供養
    • この頃初午祭
    • 上旬ーさっぽろ雪祭り
  • 11
    • 建国記念の日
    • 文化勲章制定記念日
  • 14
    • バレンタイン-デー
  • 16
    • 全国狩猟禁止(北海道を除く)
    • 所得税確定申告受付
  • 雨水
  • 19
    • 万国郵便連合記念日
  • 21
    • 国際母語デー
  • 22
    • 世界友愛の日

三月

  • 1
    • 春の全国火災予防運動
  • 3
    • 桃の節句、ひなまつり
    • 耳の日
  • 啓蟄
  • 7
    • 消防記念日
  • 8
    • 国際女性の日
    • 中旬ー大相撲三月場所
  • 13
    • 東大寺二月堂お水取り
    • 漁業法記念日
  • 14
    • ホワイト-デー
  • 18
    • このころ彼岸入り
  • 20
    • 上野動物園開園記念日
  • 春分
  • 21
    • このころ春分の日、
    • 彼岸中日
    • 国際人種差別撤廃デー
  • 22
    • 放送記念日
  • 23
    • 世界気象デー
  • 24
    • 電気記念日
  • 25
    • 下旬ー選抜高校野球大会プロ野球公式戦開幕
  • 31
    • 教育基本法・学校教育法公布記念日
    • 会計年度末、学年度末

四月

  • 1
    • エイプリル-フール
    • 会計年度初め、学年度始め
    • 児童福祉法施行記念日
    • 売春防止施行記念日
  • 清明
  • 6
    • 春の全国交通安全運動
  • 7
    • 世界保健デー
  • 8
    • 花祭り、灌仏会
  • 10
    • 女性週間
  • 11
    • メートル法公布記念日
  • 18
    • 発明の日、科学技術週間
  • 穀雨
  • 20
    • 郵政記念日
    • 郵便週間、切手趣味週間
  • 21
    • 民放の日・民放週間
  • 22
    • アース-デー(地球の日)
  • 23
    • こども読書の日
  • 29
    • 昭和の日
    • 春の叙勲
    • 柔道全日本選手権
  • 30
    • 図書館記念日

五月

  • 1
    • メーデー
    • 消費者月間
  • 2
    • このころ八十八夜
  • 3
    • 憲法記念日・憲法週間
    • 博多どんたく
  • 4
    • みどりの日
  • 5
    • こどもの日
    • 端午の節句、児童福祉週間
  • 立春

春の季語

時候

  • 暖か
  • 凍返(いてかえ)
  • (うらら)
  • 寒明
  • 如月(きさらぎ)
  • 旧正月
  • 暮の春
  • 啓蟄(けいちつ)
  • 冴返る
  • 三月
  • 四月
  • 春暁
  • 春昼
  • 惜春
  • 早春
  • 遅日
  • 夏近し
  • 二月
  • 長閑(のどか)
  • 八十八夜
  • 花冷え
  • 春浅し
  • 春惜しむ
  • 春寒
  • 春立つ
  • 春の暮
  • 春の日
  • 春の夜
  • 春の宵
  • 春深し
  • 春めく
  • 晩春
  • 彼岸
  • 日永(ひなが)
  • 睦月
  • 弥生(やよい)
  • 行く春
  • 余寒(よかん)
  • 立春

天文

  • (おぼろ)
  • 朧月(おぼろづき)
  • 貝寄(かいよせ)
  • 陽炎(かげろう)
  • (かすみ)
  • 風光る
  • 鐘霞む
  • 黄沙(こうさ)
  • 東風(こち)
  • 春月
  • 春光
  • 春雷
  • 春霖(しゅんりん)/li>
  • 蜃気楼(しんきろう)
  • (つちふる)
  • 鳥曇
  • 菜種梅雨(なたねづゆ)
  • 涅槃西(ねはんにし)
  • 初雷
  • 花曇
  • 春風
  • 春雨
  • 春時雨(はるしぐれ)
  • 春の空
  • 春の月
  • 春の雪
  • 雪の果
  • 別れ霜

地理

  • 凍解(いてどけ)
  • 薄ら氷
  • 残雪
  • 春潮
  • 春泥(しゅんでい)
  • 末黒野(すぐろの)
  • 雪崩(なだれ)
  • 苗代
  • 春田
  • 春の海
  • 春の川
  • 春の潮
  • 春の野
  • 春の水
  • 春の山
  • 水温(みずぬる)
  • 焼野
  • 焼山
  • 山火
  • 山笑う
  • 雪しろ
  • 雪解け
  • 雪間
  • 流氷

人事

  • 青饅(あおぬた)
  • 朝寝
  • 蘆辺踊(あしべおど)
  • 東踊(あずまおど)
  • 畦塗(あぜぬ)
  • 甘茶
  • 鮎汲み
  • イースター
  • 伊勢参り
  • 磯遊び
  • 磯竈
  • 磯開き
  • 芋植う
  • 鶯餅(うぐいすもち)
  • 廐出し
  • 梅見(うめみ)
  • エープリルフール
  • 会陽(えよう)
  • 遠足
  • 大掃除
  • 御蔭参り
  • おきまつり
  • 御松明(おたいまつ)
  • 御水取り
  • 御身拭(おみぬぐ)
  • 開帳
  • 垣繕う
  • 風車
  • 鐘供養
  • かまくら
  • 観潮
  • 灌仏
  • 雁風呂(がんぶろ)
  • 菊根分
  • 木流し
  • 木の芽和え
  • 木の芽田楽
  • 御忌(ぎょき)
  • 御忌詣(ぎょきもうで)
  • 曲水
  • 草餅
  • 桑摘み
  • 耕人
  • 嵯峨念仏
  • 桜狩り
  • 四月馬鹿
  • 島原太夫道中
  • 霜くすべ
  • しゃぼん玉
  • 十三参り
  • 春愁
  • 春灯
  • 春闘
  • 春眠
  • 白子干し
  • 治聾酒(じろうしゅ)
  • 白酒
  • 釈奠(せきてん)
  • 先帝祭
  • 卒業
  • 鯛網
  • 田打ち
  • 耕し
  • (たこ)
  • 田螺和(たにしあ)
  • 種井
  • 種案山子(たねかかし)
  • 種俵
  • 種浸し
  • 種蒔き
  • 種物
  • 茶摘み
  • 接木(つぎき)
  • 椿餅
  • 壼焼き
  • 摘み草
  • 出代り
  • 田楽
  • 闘牛
  • 踏青(とうせい)
  • 鶏合わせ
  • 取木
  • どんたく
  • 苗床
  • 苗札
  • 菜種御供
  • 浪速踊(なにわおど)
  • 菜飯(なめし)
  • 二月礼者
  • 二の替わり
  • 入学
  • 涅槃(ねはん)
  • 涅槃会(ねはんえ)
  • 野遊び
  • 上がり簗(やな)
  • 野焼き
  • 萩根分
  • 畑打ち
  • 初午(はつうま)
  • 花篝(はなかがり)
  • 花供養
  • 花衣
  • 花疲れ
  • 花菜漬
  • 花祭
  • 花見
  • 花御堂(はなみどう)
  • 針供養
  • 春炬燵(はるごたつ)
  • 春の風邪
  • 春場所
  • 春日傘
  • バレンタインデー
  • 彼岸参り
  • 菱餅
  • 干鱈(ひだら)
  • (ひな)
  • (ひな)あられ
  • 雛市(ひないち)
  • 雛祭(ひなまつ)
  • 風船
  • 二日灸
  • 仏生会(ぶっしょうえ)
  • 鮒膾
  • ぶらんこ
  • 遍路
  • ボートレース
  • 御影供(みえいく)
  • 水口祭
  • 壬生念仏(みぶねんぶつ)
  • 都踊り
  • 麦踏み
  • メーデー
  • 目ざし
  • 物種蒔く
  • 桃の節句
  • 屋根替え
  • 山焼き
  • 落第
  • 炉塞(ろふさ)
  • 山葵(わさび)漬け
  • 蕨餅(わらびもち)

動物

  • 浅蜊(あさり)
  • (あぶ)
  • (あわび)
  • 飯蛸(いいだこ)
  • 磯巾着(いそぎんちゃく)
  • (うぐいす)
  • (うそ)
  • 海胆(うに)
  • お玉杓子
  • 落とし(づの)
  • (かいこ)
  • (かえる)
  • 帰る雁(かり)
  • 蝌蚪(かと)
  • 亀鳴く
  • 烏貝(からすがい)
  • 細螺(きさご)
  • (きじ)
  • 熊蜂
  • 恋猫(こいねこ)
  • 仔馬
  • 小綬鶏(こじゅけい)
  • 子猫
  • (さえず)
  • 桜貝
  • 桜鯛
  • 栄螺(さざえ)
  • (さわら)
  • 汐まねき
  • (しじみ)
  • 白魚
  • 雀の子
  • 雀の巣
  • 巣立ち
  • 田螺(たにし)
  • (つばめ)
  • 燕の巣
  • 常節(とこぶし)
  • 鳥帰る
  • 鳥交(さか)
  • 鳥の巣
  • (にしん)
  • (にな)
  • 猫の恋
  • 馬珂貝(ばかがい)
  • 蜂の巣
  • 花烏賊(はないか)
  • (はまぐり)
  • 孕鹿(はらみじか)
  • 孕雀(はらみすずめ)
  • 春の蚊
  • 春の蠅
  • 引き鴨
  • 引き鶴
  • 雲雀(ひばり)
  • 雲雀の巣
  • 古巣
  • 蛇穴を出づ
  • 蛍烏賊(ほたるいか)
  • (ます)
  • 松毟鳥(まつむしり)
  • 馬刀(まて)
  • 百千鳥(ももちどり)
  • 諸子(もろこ)
  • 寄居虫(やどかり)
  • 柳鮠(やなぎばえ)
  • 若鮎(わかあゆ)
  • 公魚(わかさぎ)

植物

  • 青海苔(あおのり)
  • 青麦
  • 青柳(あおやぎ)
  • 通草の花
  • あさつき
  • (あざみ)
  • (あし)の芽
  • 馬酔木の花
  • アスパラガス
  • 東菊(あずまぎく)
  • アネモネ
  • (あんず)の花
  • 虎杖(いたどり)
  • 糸桜
  • いぬふぐり
  • 鶯菜(うぐいすな)
  • 海髪(うご)
  • 五加(うこぎ)
  • 独活(うど)
  • 苜蓿(うまごやし)
  • 黄梅
  • 苧環(おだまき)
  • 海棠(かいどう)
  • 楓の花
  • 搗布(かじめ)
  • 片栗の花
  • 髢草(かもじぐさ)
  • 芥菜(からしな)
  • 枸橘(からたち)の花
  • 菊菜
  • 菊若菜
  • 桔梗の芽
  • 黄水仙
  • 京菜
  • 金盞花(きんせんか)
  • 金鳳花(きんぽうげ)
  • 茎立(くくたち)
  • 枸杞(くこ)
  • 草の芽
  • 草萌(くさも)
  • 草若菜
  • 熊谷草(くまがいそう)
  • クローバー
  • クロッカス
  • (くわ)
  • 慈姑(くわい)
  • 君子蘭(くんしらん)
  • 華鬘草(けまんそう)
  • 紫雲英(げんげ)
  • 紅梅
  • 小米花(こごめばな)
  • 小手毬(こでまり)
  • 木の芽
  • 辛夷(こぶし)
  • 桜草
  • サフランの花
  • 残花
  • 三月菜
  • シクラメン
  • 下萌え
  • 枝垂桜(しだれざくら)
  • シネラリア
  • 芝桜
  • 石南花(しゃくなげ)
  • 芍薬の芽
  • 十二単(じゅうにひとえ)
  • 春菊
  • 春蘭(しゅんらん)
  • 菖蒲の芽
  • 松露(しょうろ)
  • 諸葛菜(しょかつさい)
  • 沈丁花(じんちょうげ)
  • スイートピー
  • 酸葉(すいば)
  • 杉菜
  • 末黒の芒
  • (すみれ)
  • (すもも)の花
  • (せり)
  • (ぜんまい)
  • 大根の花
  • 竹の秋
  • 種芋
  • 蒲公英(たんぽぽ)
  • 萵苣(ちさ)
  • チューリップ
  • 土筆(つくし)
  • 黄楊(つげ)の花
  • 蔦若葉
  • 躑躅(つつじ)
  • 角叉(つのまた)
  • 椿(つばき)
  • 茅花(つばな)
  • 梨の花
  • (なずな)の花
  • 菜の花
  • (にら)
  • 大蒜(にんにく)
  • 蓴生ふ
  • 葱坊主(ねぎぼうず)
  • 猫柳(ねこやなぎ)
  • 野蒜(のびる)
  • 海苔(のり)
  • 萩若葉
  • 初桜
  • 初花
  • 花筏(はないかだ)
  • 花蘇芳(はなずおう)
  • 花吹雪
  • 母子草(ははこぐさ)
  • 春の草
  • パンジー
  • 彼岸桜
  • (ひこばえ)
  • 鹿尾菜(ひじき)
  • 一人静
  • 雛菊(ひなぎく)
  • ヒヤシンス
  • (ふき)(とう)
  • 二葉
  • 二人静
  • フリージア
  • 古草
  • 防風
  • 菠薐草(ほうれんそう)
  • 木瓜(ぼけ)の花
  • 牡丹の芽
  • 盆梅
  • 松の花
  • 水草生ふ
  • 水菜
  • 水芭蕉(みずばしょう)
  • 三つ葉
  • 三つ葉芹
  • ミモザ
  • 郁子(むべ)の花
  • 芽柳
  • 木蓮(もくれん)
  • 海雲(もずく)
  • ものの芽
  • 桃の花
  • 山吹
  • 雪柳
  • 雪割草
  • 嫁菜
  • (よもぎ)
  • ライラック
  • 柳絮(りゅうじょ)
  • 林檎の花
  • 連翹(れんぎょう)
  • 蓮華草(れんげそう)
  • 若草
  • 若菰(わかごも)
  • 若芝
  • 若緑
  • 若布(わかめ)
  • 分葱(わけぎ)
  • 山葵(わさび)
  • 勿忘草(わすれなぐさ)
  • (わらび)

春の名句

  • 手をついて歌申しあぐる蛙かな山崎宗鑑
  • 古池や蛙飛こむ水の音松尾芭蕉
  • 明ぼのやしら魚白きこと一寸
  • 山路来て何やらゆかしすみれ草
  • 花の雲鐘は上野か浅草歟
  • 大和行脚のとき
  • 草臥て宿かる比や藤の花
  • 望湖水惜春
  • 行春を近江の人とをしみける
  • うごくとも見えで畑うつ男かな向井去来
  • むめ一輪一りんほどのあたゝかさ服部嵐雪
  • 白魚をふるひ寄せたる四ッ手かな宝井其角
  • 勝鶏の抱く手にあまる力かな炭太祇
  • 二もとの梅に遅速を愛すかな与謝蕪村
  • 菜の花や月は東に日は西に
  • 春の梅終日(ひねもす)のたり〱かな
  • 行春や撰者を恨む哥の主
  • 雛の宴五十の内侍酔れけり黒柳召波
  • 行灯をとぼさず春を惜しみけり高井几董
  • 痩蛙まけるな一茶是にあり小林一茶
  • 我と来てあそべや親のない雀
  • 雀の子そこのけ〱御馬が通る
  • 残雪やごう〱と吹く松の風村上鬼城
  • 汐干より今帰りたる隣かな正岡子規
  • 赤い椿白い椿と落ちにけり河東碧梧桐
  • 山国の蝶を荒しと思はずや高浜虚子
  • 咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり
  • 春風や闘志いだきて丘に立つ
  • みちのくの伊達の郡の春田かな富安風生
  • 遠ければ鴬遠きだけ澄む深山飯田蛇芴
  • 花衣ぬぐやまつはる紐いろ〱杉田久女
  • たんぽゝや長江にごるとこしなへ山口青邨
  • 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり水原秋桜子
  • 甘草の芽のとび〱のひとならび高野素十
  • ぜんまいののの字ばかりの寂光土川端茅舎
  • 葛城の山懐に寝釈迦かな阿波野青畝
  • 外にも出よ触るゝばかりに春の月中村汀女
  • お遍路の美しければあはれなり高浜年尾
  • 流氷や宗谷の門波荒れやまず山口誓子
  • 苗代や一粁先に艦浮ぶ秋元不死男
  • 昃れば春水の心あともどり星野立子
  • 仕る手に笛もなし古雛松本たかし

春の言葉

春はあけぼの。
やうやうしろくなり行く、
山ぎはすこしあかりて、
むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。枕草子・第一段

見とほしあらはなる、廂の御座にゐ給へる人、
ものにまぎるべくもあらず、
気高く、清らに、さと匂ふ心ちして、
春のあけぼのゝ霞の間より、
おもしろきかば桜の咲きみだれたるを見る心地す。源氏物語・野分

もののあはれは秋こそまされと、
人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、
今一きは心も浮きたつものは、春の色気にこそあめれ。
鳥の声などもことの外に春めきて、
のどやかなる日影に、墻根の草もえいづるころより、
やゝ春ふかく霞みわたりて、
花もやう〱けしきだつほどこそあれ、
折しも雨風うちつゞきて、こころあわたゝしく散り過ぎぬ。
青葉になり行くまで、
よろづにたゞ心をのみぞ悩ます。徒然草・第十九段

春の星座

三月の星座

挿絵:3月の星座

傾いた天の川に引かれるように、にぎやかだった冬の星座が西に退くと、春の星座を代表するしし座がその大鎌を立てる。疑問符の?を裏返しにしたような形が特徴である。北東の空にはおおぐま座が高く昇り、やがてうしかい座、おとめ座も姿を見せ始める。春の星座はどれも立派で覚えやすい形をしてるが、春霞にかすんでしまうためか、真冬の星空ほどのはなやかさは感じられない。

しし座

ネメアの谷に住む人喰い獅子は、ヘラクレスと三日三晩の死闘の末、退治された。大神ゼウスは彼の武勇を称え、獅子を星座にした。

四月の星座

挿絵:4月の星座

北斗七星のひしゃくの柄のそりに沿って弧を描くように、東の空にうしかい座のアルクトゥルス、さらに南におとめ座のスピカが明るい光を放つ。この二つの一等星としし座の二等星デネボラとで春の第三角をつくる。南の空には三等星ばかりが四つ並んだからす座がこじんまりと光る。西に傾いた冬の星座を見ることができるのもほぼ今月限りである。

おおぐま座・こぐま座

ゼウスの子アルカスを産んだ妖精カリストはゼウスの后ヘラの嫉妬をかい大ぐまにされる。ゼウスは息子を小ぐまの姿にし、母子を星座にしたという。

五月の星座

挿絵:5月の星座

五月の爽やかな気候は時々、透明な大気を通してすばらしい星空を与えてくれる。アルクトゥルスは頭上に金色に輝き、ヘラクレス座のまわりにある普段は見過ごしてしまう星々も輝きを増して見え、様々な形を想像させる。レグルス(しし座)と同様に、スピカ(おとめ座)や深更になると昇るアンタレス(さそり座)も黄道の近くにあり、惑星の通り道にあたる。北東に低くベガ(こと座)がある。

うしかい座

ウシの番をする牧夫の姿。一等星アルクトゥルスはギリシャ語で「クマの番人」の意味。日本では古くから麦を刈るころ頭上高く輝くので麦星と呼んだ。