書名選択

八月

  • 1
    • 弘前ねぷた祭
    • 水の日・水の週間
    • 観光週間
  • 2
    • 青森ねぶた祭
  • 3
    • 秋田竿灯まつり
    • このころ食品衛生週間
  • 6
    • 広島原爆の日
    • 仙台七夕まつり
  • 7
    • 鼻の日
    • 上旬ー全国高校野球選手権大会
  • 立秋
  • 9
    • 長崎原爆の日
  • 12
    • 徳島阿波踊り
  • 13
    • 月遅れの盆の入り
  • 15
    • 月遅れの盆、終戦記念日
    • 全国戦没者追悼式
    • 精霊流し
  • 16
    • 京都大文字
  • 処暑
  • 29
    • 文化財保護法施行記念日
  • 31
    • 富士山お山閉じ
    • 下旬ー全国都市対抗野球

九月

  • 1
    • 関東大震災記念日
    • 防災の日
    • 二学期始まる
    • がん征圧月間
    • このころ二百十日
  • 白露
  • 9
    • 重陽の節句
  • 10
    • 下水道の日
  • 11
    • このころ二百二十日
  • 13
    • 世界の法の日
  • 15
    • 老人の日・老人週間
  • 17
    • このころ中秋の名月
    • このころ敬老の日
    • (第三月曜日)
    • 中旬ー大相撲九月場所
  • 20
    • 空の日
    • 動物愛護週間
    • このころ彼岸の入り
  • 秋分
  • 23
    • このころ秋分の日、
    • 彼岸中日
  • 24
    • 清掃の日
    • 結核予防週間
  • 26
    • このころ彼岸明け

十月

  • 1
    • 衣替え、法の日
    • 狩猟解禁(北海道)
    • 赤い羽共同募金運動
  • 7
    • 長崎おくんち
  • 8
    • このころ体育の日
    • (第二月曜日)
    • 国際文通週間
  • 寒露
  • 9
    • 万国郵便連合創設記念日
  • 10
    • 目の愛護デー
  • 14
    • 鉄道の日
  • 15
    • この頃新聞週間
  • 16
    • 世界食糧デー
  • 17
    • 貯蓄の日
  • 18
    • 統計の日
  • 19
    • 東京べったら市
  • 20
    • 新聞広告の日
  • 21
    • 国際反戦デー
  • 23
    • 電信電話記念日
  • 霜降
  • 24
    • 国連デー
  • 26
    • 原子力の日
  • 27
    • 文字・活字文化の日
    • 読書週間
  • 31
    • ハロウィーン

十一月

  • 1
    • 灯台記念日
    • 計量記念日
    • 文化祭保護強調週間
    • 教育文化週間
  • 3
    • 文化の日、秋の叙勲
    • 文化勲章親授式
  • 4
    • ユネスコ憲章記念日
  • 立冬
  • 9
    • 太陽暦採用記念日
    • 一一九番の日
    • 秋の全国火災予防運動
    • 上旬ーお年玉付き年賀葉書発売

秋の季語

時候

  • 秋立つ
  • 秋時雨(あきしぐれ)
  • 秋の暮
  • 秋彼岸
  • 秋めく
  • 朝寒
  • うそ寒
  • 今日の秋
  • 今日の月
  • 九月
  • 暮の秋
  • 今朝の秋
  • (さわ)やか
  • 残暑
  • 十月
  • 秋冷
  • 新涼(しんりょう)
  • (すさ)まじ
  • そぞろ寒
  • 仲秋
  • 露寒
  • 長月(ながつき)
  • 二百十日
  • 二百二十日
  • 肌寒
  • 八月
  • 初秋(はつあき)
  • 葉月(はづき)
  • 八朔(はっさく)
  • (ひや)やか
  • 文月(ふみづき)
  • 身に()
  • やや(さむ)
  • 行く秋
  • 夜寒
  • 夜長
  • 立秋

天文

  • 秋風
  • 秋黴雨(あきついり)
  • 秋の声
  • 秋晴れ
  • 天の川
  • 十六夜(いざよい)
  • 稲妻
  • 居待月(いまちづき)
  • 芋名月(いもなづき)
  • 鰯雲(いわしぐも)
  • 雨月(うげつ)
  • 銀河
  • 栗名月
  • 小望月
  • 十五夜
  • 十三夜
  • 秋霖
  • 新月
  • 台風
  • 立待月(たちまちづき)
  • 露霜
  • 二十三夜
  • 寝待(ねまち)の月
  • 後の月
  • 野分(のわき)
  • 初嵐
  • 初月
  • 更待月(ふけまちづき)
  • 伏待(ふしまち)の月
  • 二日月
  • 星月夜
  • 待宵(まつよい)
  • 豆名月
  • 満月
  • 三日月
  • 水霜
  • 無月
  • 名月
  • 夕月夜
  • 宵月
  • 宵闇
  • 流星(りゅうせい)
  • 良月

地理

  • 秋出水
  • 落とし水
  • 刈田
  • 不知火(しらぬい)
  • 葉月潮
  • 初潮(はつしお)
  • 花野
  • 水澄む
 

人事

  • 赤い羽
  • 秋祭
  • 蘆刈(あしかり)
  • 葦火(あしび)
  • 温め酒
  • 生き御霊(みたま)
  • 稲刈
  • 稲扱(いねこき)
  • 芋幹(いもがら)
  • 牛祭
  • 盂蘭盆(うらぼん)
  • 運動会
  • 枝豆
  • 夷講(えびすこう)
  • 御会式
  • 芋殻(おがら)
  • 送り火
  • 落穂拾い
  • (おとり)
  • 踊り
  • 御命講
  • 案山子(かかし)
  • 懸煙草
  • 門火(かどび)
  • 鹿火屋
  • 萱刈(かやかり)
  • 菊供養
  • 菊膾(きくなます)
  • 菊人形
  • 菊枕
  • 衣被(きぬかつぎ)
  • (きぬた)
  • 草市
  • 崩れ(やな)
  • 下り(やな)
  • 鞍馬の火祭
  • 栗飯(くりめし)
  • 解夏(げげ)
  • 毛見(けみ)
  • 古酒(こしゅ)
  • 今年酒
  • 小鳥網
  • 鹿垣(ししがき)
  • 地蔵盆
  • 渋取り
  • 秋郊
  • 秋耕(しゅうこう)
  • 秋思
  • 生姜市(しょうがいち)
  • 障子貼る
  • 新酒
  • 新米
  • 新藁(しんわら)
  • 芋茎(ずいき)
  • 硯洗い
  • 捨扇
  • 相撲
  • 誓文払い
  • 施餓鬼(せがき)
  • 添水(そうず)
  • 走馬灯(そうまとう)
  • 大文字
  • 茸狩(たけがり)
  • 棚経(たなぎょう)
  • 七夕(たなばた)
  • 霊棚(たまだな)
  • 魂祭(たままつり)
  • 中元
  • 重陽
  • 月見
  • 角切
  • 吊し柿
  • 灯籠
  • (とよ)の秋
  • 鳥威(とりおどし)
  • 鳴子(なるこ)
  • 濁り酒
  • (ぬく)め酒
  • 根釣(ねづり)
  • ねぶた
  • 貝回(ばいまわ)
  • 墓参り
  • 稲架(はさ)
  • 鯊釣(はぜつり)
  • 初猟
  • 花火
  • 火祭
  • 冬支度
  • べったら市
  • 放生会(ほうじょうえ)
  • 星祭
  • 盆踊り
  • 松手入(まつていれ)
  • 回り灯籠
  • 迎鐘(むかえがね)
  • 迎え火
  • 虫売り
  • 虫送り
  • 紅葉狩(もみじがり)
  • 籾摺(もみすり)
  • 夜学
  • 夜業
  • 夜食
  • 柚味噌(ゆみそ)
  • 夜なべ
  • 流灯
  • 忘れ扇
  • 藁塚(わらづか)

動物

  • 蒿雀(あおじ)
  • 秋蚕(あきご)
  • 秋鯖(あきさば)
  • 蜻蛉(あきつ)
  • 穴惑(あなまどい)
  • 石叩
  • 竈馬(いとど)
  • (いなご)
  • 稲雀(いなすずめ)
  • (いのしし)
  • 芋虫
  • 色鳥
  • (いわし)
  • うすばかげろう
  • (うずら)
  • 馬追(うまおい)
  • 浮塵子(うんか)
  • 落ち鮎
  • 懸巣(かけす)
  • 蜉蝣(かげろう)
  • (かささぎ)
  • (かじか)
  • がちゃがちゃ
  • かなかな
  • 鉦叩(かねたたき)
  • 蟷螂(かまきり)
  • (かり)
  • 邯鄲(かんたん)
  • 菊戴(きくいただき)
  • 啄木鳥(きつつき)
  • 螽斯(きりぎりす)
  • 草雲雀(くさひばり)
  • 下り鮎
  • 轡虫(くつわむし)
  • 蟋蟀(こおろぎ)
  • 小雀(こがら)
  • 小鳥
  • (さけ)
  • 秋刀魚(さんま)
  • 鹿
  • (しぎ)
  • 四十雀(しじゅうから)
  • すいっちょ
  • (すずき)
  • 鈴虫
  • 鶺鴒(せきれい)
  • ちちろ虫
  • 茶立虫
  • つくつくぼうし
  • (つぐみ)
  • つづれさせ
  • 燕帰(つばめかえ)
  • 鶴来(つるきた)
  • 蟷螂(とうろう)
  • 蜻蛉(とんぼ)
  • 菜虫(なむし)
  • (はぜ)
  • はたおり
  • はたはた
  • 飛蝗(ばった)
  • 日雀(ひがら)
  • (ひぐらし)
  • (ひよどり)
  • (ひわ)
  • 屁放虫(へひりむし)
  • 法師蟬(ほうしぜみ)
  • 頬白(ほおじろ)
  • 松虫
  • 蓑虫(みのむし)
  • 椋鳥(むくどり)
  • 眼白(めじろ)
  • (もず)
  • 紅葉鮒(もみじぶな)
  • 山雀(やまがら)
  • 連雀(れんじゃく)
  • 渡り鳥

植物

  • (あか)のまんま
  • 秋草
  • 秋桜
  • 秋茄子(あきなす)
  • 通草(あけび)
  • 朝顔
  • (あし)
  • 葦の花
  • 小豆(あずき)
  • (あわ)
  • 一位の実
  • 無花果(いちじく)
  • 銀杏黄葉
  • 牛膝(いのこずち)
  • 隠元豆
  • 薄紅葉
  • 郁子(うべ)
  • 梅擬(うめもどき)
  • 末枯(うらがれ)
  • 狗尾草(えのころぐさ)
  • 陸稲(おかぼ)
  • (おぎ)
  • 晩稲(おくて)
  • 白粉花(おしろいばな)
  • 落穂(おちぼ)
  • 男郎花(おとこえし)
  • 尾花
  • 女郎花(おみなえし)
  • 万年青の実
  • 貝割菜
  • (かき)
  • 柿紅葉
  • 樫の実
  • 南瓜(カボチャ)
  • 鎌柄(かまつか)
  • (かや)
  • 烏瓜(からすうり)
  • 刈萱(かるかや)
  • 甘藷(かんしょ)
  • カンナ
  • 桔梗(ききょう)
  • (きく)
  • (きのこ)
  • ()の実
  • (きび)
  • 桐の実
  • 桐一葉(きりひとは)
  • 金柑(きんかん)
  • 銀杏(ぎんなん)
  • 草虱
  • 草の花
  • 草の実
  • 草紅葉
  • (くず)の花
  • 山梔子(くちなし)
  • 九年母(くねんぼ)
  • 茱萸(ぐみ)
  • (くり)
  • 胡桃(くるみ)
  • 鶏頭(けいとう)
  • コスモス
  • 牛蒡(ごぼう)
  • 胡麻(ごま)
  • 皀芙(さいかち)
  • 桜紅葉
  • 石榴(ざくろ)
  • 薩摩藷
  • 里芋
  • 真葛(さねかずら)
  • 朱欒(ザボン)
  • 残菊
  • 椎茸(しいたけ)
  • (しい)の実
  • 紫苑(しおん)
  • 自然薯(じねんじょ)
  • 湿地(しめじ)
  • 馬鈴薯(じゃがいも)
  • 秋海棠(しゅうかいどう)
  • 熟柿
  • 数珠玉(じゅずだま)
  • 生姜(しょうが)
  • 新松子(しんちぢり)
  • 西瓜(すいか)
  • (すすき)
  • 千振
  • 蕎麦(そば)
  • 大豆(だいず)
  • (だいだい)
  • 竹の春
  • (たちばな)
  • (たで)の花
  • 種瓢
  • 煙草の花
  • 玉の緒
  • 千草
  • 衝羽根(つくばね)
  • (つた)
  • 蔦紅葉
  • 露草(つゆくさ)
  • 照葉
  • 唐辛子(とうがらし)
  • 冬瓜(とうがん)
  • 唐黍(とうきび)
  • 玉蜀黍(とうもろこし)
  • 鳥兜(とりかぶと)
  • 団栗(どんぐり)
  • 長薯(ながいも)
  • 中稲(なかて)
  • (なし)
  • (なつめ)
  • 撫子(なでしこ)
  • 七竈(ななかまど)
  • 七草(ななくさ)
  • 南京豆
  • 苦瓜
  • 錦木(にしきぎ)
  • 零余子(ぬかご)
  • 野菊(のぎく)
  • 野山の錦
  • (はぎ)
  • 葉鶏頭(はげいとう)
  • 芭蕉(ばしょう)
  • 蓮の実飛ぶ
  • 初茸(はつたけ)
  • 初紅葉(はつもみじ)
  • (ははそ)
  • 馬鈴薯(ばれいしょ)
  • (ひえ)
  • 彼岸花
  • (ひさご)
  • 菱の実(ひしのみ)
  • 美男葛(びなんかずら)
  • 瓢簞(ひょうたん)
  • (ひょん)の実
  • (ふくべ)
  • 五倍子(ふし)
  • 富士薊(ふじあざみ)
  • 藤袴(ふじばかま)
  • 藤豆(ふじまめ)
  • 仏手柑(ぶっしゅかん)
  • 葡萄(ぶどう)
  • 芙蓉(ふよう)
  • 糸瓜(へちま)
  • 弁慶草(べんけいそう)
  • 鳳仙花(ほうせんか)
  • 鬼灯(ほおずき)
  • 菩提子
  • 蛍草(ほたるぐさ)
  • 時鳥草(ほととぎす)
  • 真菰の花
  • 松茸(まつたけ)
  • 間引菜
  • 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
  • 蜜柑(みかん)
  • 水引の花
  • 見せばや
  • 溝蕎麦(みぞそば)
  • 溝萩
  • 茗荷の花
  • 木槿(むくげ)
  • 無患子(むくろじ)
  • 郁子(むべ)
  • 木犀(もくせい)
  • 黄葉
  • 紅葉(もみじ)
  • 紅葉且散る
  • (もも)
  • 蜀黍(もろこし)
  • 柳散る
  • 藪虱(やぶじらみ)
  • 山葡萄(やまぶどう)
  • 柚子(ゆず)
  • (よし)
  • 落花生(らっかせい)
  • (らん)
  • 林檎(りんご)
  • 竜胆(りんどう)
  • 早稲(わせ)
  • 吾亦紅(われもこう)

秋の名句

  • あか〱と日は難面(つれなく)も秋の風松尾芭蕉
  • 此道や行く人なしに秋の暮
  • 枯れ枝に鳥のとまりけり秋の暮
  • 秋深き隣は何をする人ぞ
  • 荒海や佐渡に横たふ天の川
  • 菊の香や奈良には古き仏達
  • 道のべの木槿は馬に喰はれけり
  • 雁がねの竿に成る時猶淋し向井去来
  • 黄菊白菊其他の名は無くもがな服部嵐雪
  • 名月や畳の上に松の影宝井其角
  • 行水の捨所なき虫の声上島鬼貫
  • 上行と下くる雲や秋の天宮城凡兆
  • 初恋や灯籠に寄する顔と顔炭太祇
  • 落穂拾ひ日当る方へ歩み行く与謝蕪村
  • 手燭して色失へる黄菊かな
  • 月天心貧しき町を通りけり
  • 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな
  • 柳散清水涸石処々
  • 白壁に蜻蛉過ぐる日影かな黒柳召波
  • 花火尽て美人は酒に身投げけん高井几董
  • さと女夭折
  • 露の世は露の世ながらさりながら小林一茶
  • 我声の吹戻さるゝ野分かな内藤鳴雪
  • 痩馬のあはれ機嫌や秋高し村上鬼城
  • 三千の俳句を閲し柿二つ正岡子規
  • 彼一語我一語秋深みかも高浜虚子
  • 爛々と昼の星見え菌生え
  • 桐一葉日当りながら落ちにけり
  • よろこべばしきりに落つる木の実かな富安風生
  • 芋の露連山影を正しうす飯田蛇芴
  • 頂上や殊に野菊の吹かれ居り原石鼎
  • 花木槿一輪さして兄はゐる山口青邨
  • 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々水原秋桜子
  • づか〱と来て踊り子にさゝやける高野素十
  • ひら〱と月光降りぬ貝割菜川端茅舎
  • 夜業人に調帯(ベルト)たわ〱たわ〱す阿波野青畝
  • 稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ中村汀女
  • 秋の航一大紺円盤の中中村草田男
  • かり〱と蟷螂(かまきり)蜂の(かほ)を食む山口誓子
  • 暁は宵より寂し鉦叩星野立子
  • 南縁の焦げんばかりの菊日和松本たかし
  • 葛咲くや嬬恋村の字いくつ石田波郷

秋の言葉

秋は夕暮。
夕日のさして山のはいとちかうなりたるに、
からすのねどころへ行くとて、
みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさへあはれなり。
まいて雁などのつらねたるが、
いとちひさくみゆるはいとをかし。
日入りはてて、風の音むしのねなど、
はたいふべきにあらず。枕草子・第一段

やう〱夜寒になるほど、
雁なきてくるころ、
萩の下葉色づくほど、
早稲田刈り干すなど、
とりあつめたる事は秋のみぞ多かる。
また、野分の朝こそをかしけれ。
言ひつづくれば、みな源氏物語・枕草子
などにことふりにたれど、
同じ事、また、今さらに言はじとにもあらず。徒然草・第十九段

秋の星座

九月の星座

挿絵:9月の星座

ペガスス座とアンドロメダ座に加え、夜半前にはペルセウス座も昇り、星空はすっかり秋の気配となる。ペガススの四辺形の東側の辺を南に同じ長さに延ばしたあたりに春分点がある。春分点は太陽の通り道である黄道と天の赤道との交点の一つで、天体の位置を記すための基準点となっている。北斗七星は北西に低く、かわってカシオペヤ座が北極星をさがすのに都合のいい位置にくる。

やぎ座

羊飼いの神パンが神々と酒盛りをしていた時、怪物に襲われ、川に逃げて化けたが、川につかった部分は魚、他はやぎのままで、その不格好を神々が喜んで星座にしたという。

十月の星座

挿絵:10月の星座

カシオペヤ座からペルセウス座、ぎょしゃ座の辺りは、秋の天の川が最もにぎやかな所で、双眼鏡を使えばたくさんの散開星団が見つかる。一方、アンドロメダ座には四等星程の淡い光を放つ星雲(メシェ31)がある。この星雲は私たちの銀河系と同じ一千億個以上の星の集まりで、二三〇万年前の光が今ようやく地球に届いている。南の空にやや低く一等星のフォールマルハウト(南のうお座)が光る。

みずがめ座

大神ゼウスはトロイの王子ガニュメデスを神々の山へさらった。このとき王子が持っていたのが水瓶。王子の両親の悲しむ姿を見たゼウスは、彼の姿を星座にした。

十一月の星座

挿絵:11月の星座

さざんかが咲き始める頃、冬の星座の代表オリオン座が姿を見せる。勇者オリオンの腰帯にあたる三つ星が左右に二つの一等星(ペテルギウスとリゲル)を従えて真東より昇るので、方角の目標ともなる。南の空にはくじら座のほかに目立つ星座はない。くじら座の変光星ミラは、約十一か月の周期で収縮を繰り返して二等星から十等星まで明るさを変える不思議な星として有名である。

ペガサス座

勇士ペルセウスは髪の毛が蛇という女性メドゥーサに近づき、磨いた盾にその姿を映し、首を落とした。その流れ出た血の海から天馬ペガサスが飛び出し星座となった。