表記欄
1. 見出し語に当てられる漢字を中心とする標準的な書き表し方を【 】の中に示した。その際、国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」を参考にした。二つ以上の表記法がある場合、一般的と思われる順に「 ・ 」で併記した。
(1) 「常用漢字表」および「人名用漢字別表」の漢字は、いわゆる新字体を用いた。
(2) 常用漢字とその音訓を表示した。
【 】の中の漢字が「常用漢字表」にないものには「 」、その漢字が「常用漢字表」にはあるが見出しに相当する音訓が示されていないものには「 」を漢字の右肩に付した。また、「常用漢字表」の「付表」の語は 《 》で囲んで示した。
ただし、固有名詞には「 」「 」を付さなかった。
(3) 送り仮名は「送り仮名の付け方」(昭和48年6月内閣告示)の通則に基づいて示した。
(ア) 「常用漢字表」の音訓によるものは、省略の許容についてはその仮名をで囲んで示し、多く送る許容については全体を( )で囲んで示した。
(イ) 「常用漢字表」にない漢字および音訓によるものには許容を示さなかった。
(ウ) 古語は歴史的かなづかいで示し、送り仮名の許容は示さなかった。
(4) いわゆる熟字訓の類は〈 〉で囲んで示した。
(5) 外来語と和語・漢語との複合した見出し語は、原則としてその外来語に相当する部分を「―」で示した。必要に応じてその複合語に相当する原語のローマ字綴りを示した。
ただし、ローマ字・数字などで慣用として書かれるものは、それを示した。
(6) 近代中国語などで、一般に漢字を用いるものについては 【 】の中に示した。この場合「 」「 」は付さなかった。
2. 外来語については、の中に、日本に直接伝来したと考えられる原語を掲げ、その言語名・国籍を注記した。ギリシャ語・ペルシャ語・ロシア語などは適宜ローマ字綴りに直して掲げた。また、原則として英語は国籍の注記を省略した。ただし、複数の国籍を注記するような場合は、他の国籍注記と区別するために、「英」と記すことも適宜行なった。
(1) 地名・人名などの固有名詞には原則として国籍を示さず、解説文中で理解できるようにした。
(2) 原語音からいちじるしく転訛した外来語や、外国語に擬して日本で作られた片仮名の語などは〔 〕の中にその語源などを示した。
(3) 外来語のうち、かつては漢字を当てて書くことが多かったり、現在でも漢字で書く場合がある語には、その旨を〔 〕の中に補説として示した。